バイクショップ、ズームさんで、交換、整備を受けました。
そのオイルとタイヤ交換について、簡単にレポートします。
今回の整備は、定期的なオイル交換と、タイヤ摩耗による交換です。
オイルはエンジンオイル、ミッションオイル、リヤのファイナルオイルの3か所替えです。
エンジンオイルは9月1日、前回交換時は、走行距離16800km。
今回18500kmですから、2000kmしか走っていないことになりますが、タイヤが前後ともスリップサインが出ていて、もう交換しないといけません。この機会にまとめて替えてもらうことにしました。
ミッションオイルとファイナルオイルの前回交換は9400km時点だったので、9000km開いての交換でした。
マニュアルでは、初回交換後はインターバルは1万km毎となっているので、これもタイヤ交換のついでにできたので、OKとしておきたい。
交換したオイルは、いづれもズームさん推奨のIPONEオイル。
エンジンオイルは、
「FULL POWER KATANA 10W60」
HPの説明によると、
ビッグバイク、レースマシーン用のハイスペック100%化学合成オイル。ギアの潤滑性能にも配慮した極圧添加剤を配合しており、全てのメーカーの最新式マシン及び油圧調整式タペット付マシンに対応できる剪断安定性能に優れ、油温の上昇を抑えエンジンの放熱性にも優れた最高級オイルです。
ということです。
もう何度もこのブログに登場している、私の定番オイルです。
「TRANS4」、HPの説明では、
Trans4は、独立したギアボックス用オイルで、4ストロークエンジン用のトランスミッションを潤滑するために開発されました。粘度はSAE80W90のグレードで暑い時も冷寒時でも柔らかな感覚で正確にシフトチェンジする事が出来る様に設計されています。
とあります。このオイルを、ミッションケース(V7はエンジンとミッションが別ケース)と、リヤのファイナルドライブ(シャフト)のところに入れます。
モトグッツィのリヤのファイナルオイルは、分量を正確に入れないと、多めにしてしまうと、ファイナルオイルを吹いてしまうことがあります。
すると、その吹いたオイルを自分の後輪が踏んでしまい、転倒事故になる…という可能性も高くなります。
そこで、正確に入れる必要があるのです。
よく、ファイナルケースの上からブリーザーホースを伸ばしているのを見かけますが、
ズームさんによると、正確に入れれば、それは不要なものとのこと。
ズームさんでは、ファイナルオイル交換時に後輪が回ると、ファイナルギヤボックスの中のオイルが歯車について上に上がっていき、その分、ぴったりに入れたつもりでも指定量を上回ってしまい、オイル吹きのリスクが高まるということで、ファイナルオイル交換の開始から終了まで後輪を決して回さないように細心の注意を払い、粘度の高いミッションオイルが落ちきるまで後輪を回さずにずっと待つなど、時間と腕を要求される作業になります。
オイルフィルタは、ズームさんの場合、毎回交換します。
多くのマニュアルではオイル交換2回に一回、オイルフィルタを交換すればよいとなっていますが、ズームさんは交換したばかりの新しいオイルが、今までの古いオイルの汚れをこしとっていたフィルターにわざわざ通して循環させるのが不合理との考え方で、新しいオイルには新しいフィルタを付けます。
メッツラーですが、
前が「レーザーテック」
後ろが「スポルテッククラシック」と違う銘柄の組み合わせになりました。
スポルテッククラシックは溝が少なく、レーザーテックに比べると、少しスポーツ寄りのコンセプトのように見えます。
実際に装着した写真。
前輪、レーザーテック。
見慣れた、このパターン。
雨の日の信頼感は最高。
リヤ、スポルテッククラシック
トレッドのパターンは、溝が少なくでも一つ一つが深いもの。
確かに、レーザーテックの溝のパターンでこの深さをやったら、ゴムがぐにゅぐにゅ動きすぎてグリップ感がかえって損なわれるでしょう。
さて、その乗り心地ですが、
おっと時間がありません。まだまだ皮むき、ファーストインプレッションを語るほどにも走っていないのですが、乗り心地や、ブレーキングなどを中心に、次回報告します。
はじめまして。相棒は2021年のV7スペシャルです。新車購入後、1年弱で15,000㎞走りました。ミッションオイルについてアドバイスください。
返信削除気温が概ね20度以下では、走り始めに1速から2速に入らず、2速発進しています。1万キロでミッションオイルを交換して、マニュアルどうり75W140を入れましたが改善されませんでした。クラッチはしっかり切れており、アクセルは戻しています。
エンジンが暖まればスムーズに作動しますので、冬期のオイルの粘度が高いと思われます。ピアジオに問い合わせしてもらいましたが、「暖気後正常作動なら問題なし」だそうです。モチュールでは70Wの製品はないようです。改善策がありますでしょうか。
うじのV7スペシャル様、コメントありがとうございます。
削除同様の症状、私のV7でも出ていますし、同じようなことは、2013~2014年頃によく聞かれたものでした。
私は最初に入っていた(であろう)agip(現Eni)からすぐにフランスの「IPONE」オイルに換えましたが、同様の症状に悩まされることになりました。
症状が起こるのは、季節を問わず、朝目覚めの一発目のみでしたが、1速から噛み込んだように2速に入らず(クラッチは切れますが)、しばらくしてから足の力で無理やりなんとか入れる…これはミッションに悪いぞ…という思いでした。
それも、動かないのは1-2速間だけで、2速以上はシフト可能なので、2速発進する…というのが、2013~2014年頃、よく話題になっていたことでした。
さて、その後…ですが、12年間、約6万㎞乗った私のV7は、そういえば、いつの間にかその症状がかなり軽減され、2速に入らない…ということは、だいぶ改善されて、ほぼなくなっています。かなり寒い時期でもです。
しかし、夏でも冬でも、最初にシフトが硬いのは変わりなくある傾向です。
ミッションに限らず、エンジンの方も、本調子になるのはシリンダー等、各所が温まってからのイメージがあります。
原因はわかりませんが、「アタリ」がついてきたこともあるかもしれません。
「おい!馴らしに何年何万kmかかってるんだよ」、という話にもなるかもしれませんが、MOTOGUZZIはどうやらかなりそのあたり頑丈に作ってあり、昔の革靴や革ジャンの、馴らしにかなり時間がかかり、その間は硬くて痛くて困ってしまう…というのに、似ているのかもしれません。
私がお世話になっているバイク屋さんは「どうもイタリアのマシンやメーカーの考え方は、日本とは違うみたいだ」と言っていて、うじのV7スペシャル様がピアジオに訊かれた時の返答も、「さもありなん」という感じを私は受けました。つまり、ごまかしているのではなく、本気でそう考えている可能性が高いと思われます。
私も素人ですので、責任をもって対策をご提案することはできませんが、オイル粘度を下げていくことは、あまり推奨できないように思います。
トータルでの油膜の厚みや強さは、やはりエンジンを傷めないために必要と思われ、粘度を下げることで高温域でミッションが傷んだりすることの方がリスクが高いように思えるのです。
対策としては、「そういう仕様だと受け入れる」のが、やや不満にしても現実的かと思います。
V7は「空冷」のビッグツインですので、現代の水冷エンジンよりも長めの暖機を必要とするようです。
現在では、「停まったままの暖機は却ってよくないので、エンジンをかけたらすぐ走り出して走りながら暖機する」というのが考え方の主流ですが、V7シリーズに関しては、走り出すまでに1~2分間ほどの停止での暖機はした方が望ましいように思われます。
その上で、初期のみ、慎重に2速発進するのがいいのかもしれません。
私は1速で発進しますが、先に書いたように、最近はもう何年も2速に入らないということはなくなっています。
この渋い症状も、5分くらいで消える感じです。
イメージとしては、車のエアコンで寒い朝、エアコンの風が暖かくなる頃までの走行距離、時間と同じくらいで、渋さの症状が消えますので、暖機にそれくらいかかる機種だ、と言うことになるのかと思っています。
ぱっとしない回答で申し訳ありませんが、経験的にこのようなお返事となりました。少しでも参考になれば、幸いです。
ていねいな返信ありがとうございました。
返信削除V7はミッションが構造的に独立しているので暖まりにくく、初動時はオイルも眠っているのですね。FIに慣れて暖機運転をしないので、ミッションに負担をかけている気がします。
昨年の5月末購入時から、暖かい時期はこの症状は出ていませんでした。春夏にいったんは症状は改善されると思われますので、このまま様子をみてみます。