2017年4月29日

寄り道。

2017/4/28 17:48
仕事から早く(…といっても定時はすぎているのだが)上がれた日、少し寄り道した。
札幌市の中央区にある幌見峠を通って帰る。



さすがに路面の雪はなくなっている。
道には冬の間に滑り止めにまかれた砂が、これも回収されていると思うのだが、大量に残っている。
滑り止めの砂は、岩石を砕いて、その角が立ったものを使用する。砂というよりもごく小さな岩石の破片だ。
一冬タイヤに踏まれた砂は、角が落ちて滑り止めの役割を果たさなくなる。だから、滑り止めの砂に2シーズン目はない。
回収された砂は、コンクリートに混ぜられたり、埋め立てに使われたりしていく。

今路面に残る砂は、角が丸まって、ころころと転がりやすくなっている状態。
それが散り敷かれている路面ということになる。

つまり、とても滑る。

バイクにとってはとても嫌な路面だ。それでも毎年春はそういう路面だらけになる。
GPZ1100でもこの状態の路面は毎年走っていた。
270kgの車重に前後17インチタイヤ、しかも重心が高いGPZは、フロントが滑りやすい。とても神経質になって走っていたものだ。

V7でもそれは変わらない。しかし、フロント18インチ、車重が軽く、そんなに高重心感のないV7は、滑ったからといって一気転倒というわけでもない。
もちろん、転ぶときは一瞬だから、絶対に油断は禁物だが、重心が低い分、低速で深くバンクさせてもぐらっと来にくいし、バランスもとりやすいので、
GPZに比べれば神経質にならずに、探りながら走ることができる。

それに、このタイヤ、
フロント メッツラー レーザーテック、
リヤ   メッツラー スポルテッククラシックの組み合わせは、

こうした状況でも思ったよりも強そうだ。
リヤの溝の少ないパターンから、滑りだしたらずるっと一気にブレイクするかと思っていたのだが、思ったよりも滑りながらもグリップしていく特性があるように思えた。
これは車体やエンジン特性の影響も大きいから、むしろV7がグリップのいい車体だというべきかもしれないのだが。

砂だらけのヘヤピンも、やや外に逃げながらも、リーンアウトでバンク角でまがるようにすれば、
極端な例えだが、ダートのヘヤピンを曲がるときのように、旋回することが可能だった。
…といっても、僕の乗車技術だから、そんな格好いいものではないのだが。

2017/4/28 17:48
幌見峠は小さな短い峠で、5分もあれば登って下れる。
道は市街地側が低速コーナーが続き直線が殆どなく、ヘヤピンが数か所にある急勾配で、
反対側(盤渓側)は、道幅は狭いままであまり深いカーブはなく、急坂で下っていくタイプだ。

ブランドが多く、思ったよりも車が通るから、あまりペースを上げて走るべきではないし、車と鉢合わせしても大丈夫なようなラインどりをしていく必要がある。

すると、道の真ん中はほとんど使えず、コーナーでは砂の多い道の脇の方を走らなくてはならない。使えるラインの幅も、そうすると結構狭い。

そうした条件の中で、それでも次第に眼下に広がる景色を眺めながら登っていくのは、とても楽しい。
もう少し経つと樹々の刃が茂って、見通しはきかなくなり、街の風景も見られるポイントが限られてくる。
その代わり、緑の屋根の下を走るような、涼しい感覚に浸ることができる。

通いなれた道にも、その季節だけの、「今だけの景色」はいつもあるのだろう。


さっき写真を撮りたくてゆきかぜをとめた場所。
すぐ足元にエゾエンゴサクが咲いていた。
春一番に咲く花の一つだ。

2017/4/28 17:56
日が長くなった。
午後6時でも暗くならない。
樹々は芽吹きの準備をして。
GW中には桜も満開になるそうだ。

2 件のコメント:

  1. 幌見峠・・昔RZでパワーゾーンを使いながら円山方向から上がってきたら、思い切り
    リヤタイヤがスライドしました(笑)

    タイトな道なんですが札幌では珍しい山道
    を感じるコースですね~
    眼下に広がる街が走りながら見えるのも
    気持良いですよね~。

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    1. いちさん、こんにちは。
      幌見はとくに、四季を通じて滑りやすいと思います。
      いつも砂が浮いている感じですね。
      冬は雪ですし。

      この道は身近で山の雰囲気が味わえるので好きで、
      ときどき通ります。

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