クシタニ ステアグローブ（購入）

昨日の記事にか決まましたが、この春、クシタニのHPからオンラインショップで、
ステアグローブを購入しました。
未使用ですが、届いた商品の第一印象を少し書きます。

まずはクシタニのHPにある説明から引用する。

1.3ｍｍ厚のステア革を強靱なケブラー糸でガンカット縫製。ヘビーデューティー仕様。
　　SPEC｜仕様
　ヘビーデューティー仕様のグローブ
　オーソドックスなデザインでありながら、強度の高いグローブです。過酷な状況下や使用頻度の高い場合にオススメです。脱着しやすい独特の形状を採用しているため、しっかりとした手首のフィット感を得られます。
　強度へのこだわりキメの細かい北米産ステア牛革を使用しています。ステア牛革とは、生まれて数ヶ月後に去勢し2年以上育てた雄牛の革で、製革原料としては代表的なものです。これを1.3mm厚で使用しています。さらにケブラー糸をガンカット縫製で使用することにより強度が増し、丈夫で長持ちします。（クシタニ、HP,ステアグローブより引用。）

届いた荷物はこんな中身で、右側にはクシタニの2017年カタログと、カントリージーンズ洗濯用のリキッドソープ。
ビニール製の袋から出すと、こんな感じ。

色は「ベージュ」。
以前使用していたグリップスワニーのG２「キャメル」よりも薄めの、自然な色だ。
手袋は、ステア革、縫製はケブラー糸を使用する。ここもグリップスワニーと同じ。
革の厚さは、1.3ｍｍ。
グリップスワニーの厚さは正確には分からないが、これくらいだったと思う。

ただ、触ったときの感触は違う。
クシタニ製特有の、と言っていいだろうか、しっとりとしている感触。厚さから想像するよりも柔らかく、しなやか。
初期のしなやかさは、クシタニの方がグリップスワニーよりも上だと思う。

ほぼ現寸大か、やや大きいくらいのサイズの写真だ。
「MADE　IN　CHINA」と記された小さなタグがついていて、それはクシタニのツーリンググローブの多くがそうなのだが、ミシン目にわずかなゆれはあるものの、丁寧で正確な縫製だと思う。握る手のひら部分にバックスキンの当て革。
指など、すべて外縫い。

これはかなり拡大。上側が指の背側（手の甲側）で下が指の腹側（てのひら側）である。
指を自然にやや曲げた状態で一番ストレスがかからないような裁断となっている。
親指だけ立体裁断になっていないのが少し不思議。

はめてみたところ。
裾の内側をベルクロ止めする。
長さはややショート。

フリップを握るような形にしてみた。
緩く握り込んだ上体を基本として作っていることがわかる。
非常にはめ心地がよい。

すごく反っているかのように見えるが、そこまででもない。
まっすぐ力を入れて開くと、手の甲側に余りのしわができ、指先は、回り込んだ革の途中に爪が内側から当たっている。

近くから広角で撮っているために、やたら親指が大きく見えるが、レンズのいたずらである・これくらい曲げた時が無理なく、指先、爪先も、収まる感じ。

ガンカット縫製については、
「ダイコープロダクト」さんの、「手袋製造の流れ」の中に説明があったので、引用する。

指にマチをつけないで甲側の生地と平側の生地を縫い合わせた手袋です。
テク部から上の表地裁断物は、親指を除くと甲・平（中指・薬指以外）・中指と薬指の平の３枚のパーツを縫い合わせて作ります。
指にマチを付けない分、生地用尺が少なくなりますが、素材によっては（特に伸びの少ない素材）指がねじれたりする恐れがありますので、注意が必要です。
カジュアルグローブや一般作業用グローブなどによく使われます。（「手袋製造の流れ」より）

このグローブは、通勤用だけでなく、日常的にさまざまにつかうことになる。

車の運転にも使うし、スコップを使うときや、庭に生えてるとげとげのハマナスの枝を剪定するときや、その他もろもろ酷使していくことになるので、あっという間に汚れていくことだろう。

クシタニの革製品の新品のいい匂い。

手にしっとり来る鞣しの質感など、用がなくてもはめてみたくなるのはさすがだ。

使っていくうちになじみ、汗や汚れで痛んでいくことになるが、そうした経年変化も、追ってレポートしたいと思う。