2020年7月31日

夏・空・雲・風(5)

帰路。
ツーリングの帰り道は、いつもどこかあわただしく、さびしい。
同時に、疲れもたまってきて、明日からの仕事のことも浮かび、
気持ちがダウンしていくことも多い。
でも、まあ、それでよい。

2020/7/26 12:42
今日は早く帰ろう…と思っていたのに、国道275を走っていて、月形のあたりから札幌に向かう車列がかなり混んできているのを見ると、そのままついて走るよりも、遠回りして行こうという気持ちになった。

こちらも混んでいるかもしれないが、道道11号、月形厚田線に入った。このまま、青山から峠を越えて海まで出てしまおう。

意外なことに、道道11号はがらがら。
ダムを越え、峠道に入り、展望のいい所で休憩して、写真を撮った。

2020/7/26 12:44
時折、車が通る。
そして、かなり飛ばしたバイクが走っていく。
ここは、結構「飛ばす道」としてライダーには有名だ。

2020/7/26 12:44
僕は鳥の声や、蝉の声を聞きながら、早く起きて寝不足気味の頭に、眠気が来ないことを確認し、でも少し弛緩させようとする。

弛緩しきると走り出す時に危険。
でも、小休憩くらいでは、ライディングの緊張感は抜け切ったりしない。

そのまま、深呼吸して、肺に思い切り空気を入れ、全身で伸びをして、
緊張感を持ったまま、リラックスするのだ。

屈伸を少しして、全身に新鮮な血液を送り込む。

できれば、ここで少し水分を摂りたいところだ。
今はツーリングに持ってくる水筒を持っていない僕だ。
今度購入しようかな。

さて、また走り出す。

帰り道こそ、危ない。
事故に気をつけるのは、走り始めと、疲れた帰り道。

気を引き締める。

海への道も、空いていたし、海沿いの国道231も海水浴の人達や、海鮮グルメの人たちの車が多いのだろうが、時間帯が昼のせいか、そんなに混んでいなかった。

じゃあ、もう少し、寄り道して帰ろう。


2020/7/26 13:07
国道231からほんの数百メートル。
海から牧草地の丘を登っていく、細い道がある。
風に吹かれるには、いい場所だ。


2020/7/26 13:07
もちろん、牧草地には、決して足を踏み入れてはならない。
大切な「畑」なのだ。「踏み荒らす」だけでなく、タイヤや靴裏についた細菌が、被害をもたらすことも、実は多くて、実際に被害がある。

道の上で、ただ、草原を渡る風を、草のなびきとして、眺めていよう。

ああ、ここまできたら、もう一か所、寄ろう。





2020/7/26 13:22
「selenさんの木」だ。
前回咲いていた花は、終わっていた。
海を早い速度で、漁船が走っていた。

風は、厚みを増している。


2020/7/26 13:23

同じ場所から札幌方面を見ている。

山の稜線が向こうに続く、その稜線の、真ん中あたり、ほんの少しだけ他よりも高いのが手稲山だ。
そこから左下に続いていくのが、札幌の街だ。
人口約197万。
毎年1m以上積雪する豪雪地帯としては、世界最大の人口を誇る街だ。

秋田の田舎に生まれ、育ったのに、こんな大都市に住むようになるなんて、高校を卒業するまでは思ってもみなかった。


国道へ戻り、また海沿いの細道へ逸れる。
いったい、本当に早く帰りたいのか、自分でも疑わしい。
でも、それが、ツーリングの帰路、というものかもしれない。
家に着くまで、旅でいたい、
できれば。


2020/7/26 13:31
望来から、北方向を見ている。


2020/7/26 13:32
ここはこんな場所。
ちょっとUターンして、戻ってきた。
この近くに気になる道があったから。


2020/7/26 13:33
海へと向かう農道だ。
でも、この農道、完全に私道だ。
道ではあるが、進入禁止にはなっていないが、入るのは遠慮すべきだろう。

そろそろ、旅も終わろうとしている。


2020/7/26 13:33
家まで、あと1時間。
都市の中へ帰っていく。
市街地の混んだ道を走って帰る。

気をつけていこう。
ここからが事故が多いゾーン。

また、走りにくるために。


2020/7/26 13:33

今日の夏空と、
雲と、
風を、
身体一杯に。


ゆきかぜと、一緒に。


(「夏・空・雲・風」 完)

0 件のコメント:

コメントを投稿