2015年9月28日

秋の回廊(4)宮島沼

秋の回廊(コリドー)、アルテピアッツァ美唄を後に、ゆきかぜと僕は西へ向かう。
秋晴れの空。
雲が風に流れていく。
道の横には、刈り取りが終わったばかりの田んぼが広がる。


2015/9/22 11:06
道道33号線の一本北の道を、西へ。
行き止まりになったら、南へ折れて、道道33号に合流する。


2015/9/22 11:10
走っていると、前方に雁行陣のV字編隊で飛ぶ渡り鳥の群れが見えた。

早い。もう来ているのか、雁が。


2015/9/22 11:10
雁は北西の方向へ、飛び去って行く。

雁を見送って、雪風を停める。
ここは、また刈入れ前の田んぼだ。

2015/9/22 11:16
頭を垂れた稲穂たち。
今年のお米も、おいしくできただろうか。
昔、北海道米は寒さに耐えるが、おいしくないというのが定評だった。
それが今では、北海道米と言えば、安くておいしいお米の筆頭だ。
だから、外食産業から引手あまただ。
昔からのブランド米とそん色ないおいしさ。そして値段は安い。
これなら、味がおいしければ客が納得する外食産業にはうってつけだからだ。
しかし、それももう10年、徐々に北海道米自体がブランド化してきている。
米どころ。
特に空知地方は、北海道の中でも米どころだ。
秋田に生まれ育った僕からすると、なんだか不思議な気持ちがする。


2015/9/22 11:18
道道33号線を西へ。
たどりついたのは、宮島沼だ。
(上のリンクはいつもと違って宮島沼の画像リストのページです。まずはその風景をご覧ください。)
宮島沼は、渡り鳥が立ち寄る沼として有名、ラムサール条約にも登録された、野鳥にとっては貴重な場所だ。

春と、秋に、数万羽と言われるマガンが、立ち寄る。
渡り鳥たちの中継基地なのだ。

マガンは4000kmもの距離を渡って旅をすると言われている。

バイクで旅をするライダーたちの、偉大な先輩のようなものだ。
その雁の中継基地が、この宮島沼なのだ。
しかし、宮島沼も環境変化によって、鳥たちにとっては危機的な状況にあるらしい。
立て看板にこうあった。

2015/9/22 11:19

旅をする雁と、宮島沼との関係について書かれたものはたくさんある。
興味のある型には、北海道地元のウェブマガジン「カムイミンタラ」の記事をご紹介したい。


2015/9/22 11:20

沼の対岸に、たくさんの雁が羽を休めていた。
そこへ、また一つのV字編隊の群れがやってきて、湖面に下りた。

2015/9/22 11:21

2015/9/22 11:21


2015/9/22 11:21


2015/9/22 11:21

雁はなぜ、旅をするのだろう。
渡りをしない鳥もいる。雁にとっては、渡りをした方が、生き延びやすいのだろう。
でも、旅は、決して楽なものではない。
とても厳しく、危険なものだ。
途中で力尽きてしまうことも多いことだろう。

それでも雁は、旅をする。

やっぱり、ライダーの先輩だ。


2015/9/22 11:29

僕ももう少し走る。
ゆきかぜと、石狩側にかかる月形大橋を渡る。

もっと西へ。僕らも渡って行こう。(つづく)

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