2016年5月24日

通勤ライディングチェック。

さて、昨日、自分のライディングの錆び付きを自覚したところだが、今日の通勤で早速いくつか試してみた。
暖機、ギヤチェンジ、かかと(くるぶし)グリップ、バイクを傾ける動きなどなど。
通勤でできる範囲は狭いが、案外、楽しめるものだ。






☆暖機

まず、暖機だが、V7はエンジンをかけてから暖機をしないで走り出し、走りながら暖機しようとすると、意外と難しい。エンストしてまったり、ギヤが1速からほかのギヤに入りにくくなったりするのだ。

で、BMWなどの推奨とは違うのだが、ある程度はエンジンを温めてから発信した方がいい。
通勤の場合、家の前からメインの道路までは300mくらい結構急な下り坂が続くので、それを利用し、エンストしないようにして、エンジンをかけたら動き出し、下って行ってしまう。そのとき、エンジン回転は2000rpmから3000rpmの間くらいにして、あまり強いエンブレ状態のままいつまでも走らないように、アクセルも全閉は避けて、ある程度開けていく。

職場は平地にあり、その手は使えない。エンジンをかけてすぐに走っても走れないことはないが、神経質でエンストしたがる。そこで、エンジンをかけたら、回転数を2000rpm~2500rpmくらいに保ったまま、道路を歩いて押していく。
1~2分くらい押し歩いたら、またがって改めて発進する。

直場でずっと停まったままの暖機はうるさいし、道路上でも、歩いて押し続けることによって、少しでもうるさいバイクがエンジン回してるという状態を避けるというか、軽減するようにする。近所から苦情でも入ったら大変だし、迷惑はかけたくない。そんなに空ぶかしするわけでもないし、結構速足で移動しながらの暖機のせいか、今のところ、苦情は一軒もない。

空冷エンジンの場合、停まって暖機していると、冷却水を強制循環させて熱の偏在を避けている水冷エンジンとちがって、熱は金属内の伝播だけで伝わるから、燃焼室と排気バルブの周辺から温度が高くなり、吸気側やクランクケースは冷えたままでどんどん温度差が広がっていくことになる。
これは熱膨張によるひずみも生みやすく、エンジンにはよくない。
それに前述の油圧が低いために潤滑不足が加わると、かなりエンジンには悪そうだ。

理想を言えば、エンジン全体と適度な温度まで上げたいところだ。
走り出して1km~2kmくらいは、いつも慎重に走るようにしている。
エンジン回転数が低すぎてもよくないし、もちろんいきなりぶん回すのはいけない。
最大出力が6200rpm、対して最大トルクが2800rpmで発揮する、フラットな特性のエンジンを積むV7は、低回転での走行をかなり想定して作られているはずだから、1万回転以上回る4気筒ほどには気を使わなくてもいいが、2500rpm~3000rpmくらいの回転で暖機するのが、たぶんエンジンには一番いいだろうと思う。(確証はありません。勝手に思っているだけです。)

そんなに神経質にはならないが、状況が許せば発進してからしばらくはその回転数で走り、暖機を完了させてしまいたい。
2016/5/1
☆ギヤチェンジ。

カスタム後のシフトレバーはノーマルよりもかなり短いので、レバー比の関係から、シフトレバーのストロークは短くなり、負荷は上がっている。
簡単に言えば、カチッとした足応えで、シフト操作が重くなっているのだ。
しかし、もともとシフトは悪くないV7。丁寧にタイミングを合わせてシフト操作をすれば、重さはあまり気にならず、しっかりシフトできる。
何も考えずにクラッチを切ってガシャンとシフトするようなやり方はあまり許容しないが、基本に忠実な正しい操作をすれば、シフトは小気味よく決まり、まる一日、頻繁にギヤチェンジしながら走っても、左足の親指の背がいたくなったりするようなことはなかった。

信号待ちで停まってして、発進するときに、クラッチを握ってすぐにローへペダルを踏み込むと、「ガッシャン」と音がする。が、クラッチを握って2秒後にシフトをローに踏み込むと、無音、無ショックで1足に入る。このことは記事にしているが、(2秒で無音2秒で無音続編) ステップ、シフトペダルなどを変更しても相変わらずそうだった。

毎回かならず2秒待ってから入れる…というのは、どこかリズム的に悠長すぎる感じで、実際の走行時にはそこまで待てないことも多いのだが、少しでもエンジンをいたわるように、あまりショックのないように工夫していきたい。


2016/4/30

☆かかと(くるぶし)グリップ

V7にはヒールガイドがない」と以前記事に書いたことがある。
ステップを交換してもやはりそれは変わらず。
ずっとライディングでも大事に思ってきたくるぶしグリップができない。

じゃあ、どうしてるかというと、今日分かったのは、ふくらはぎの内側をサイドカバーの前側、黒い樹脂のあたりに面でびたっと押し当てているのだった。
これも無意識にしていたことを、今日自覚したという次第。
なんとなくスリムで、しかもメリハリがあまりなく、面で車体に触れることができるV7は、点でバイクを保持するのではなく、広く車体と接触している、その面を生かして車体をホールドすることを考えているのかもしれない。(例によってそれは勝手な推測で、もしかしたら、何も考えていないのかもしれないが…)

ステップ、サイドカバー、タンクニーグリップ、ふとももシートグリップと、下半身をできるだけ多く使っ、車体に入力することを想定している。
それは言えるのかもしれない。

今までのところ、ヒールガードの代わりとしてのサイドカバーの利用などでも、走行中に不具合にあったことは一度もない。
マシンとの接点が点にならない方が望ましいシーンは事故回避以外の場面でも結構あるものだ。
サイドカバー前側グリップ。
今後もお世話になりそうだ。



☆バイクのロール。(傾ける動き)

ハンドルを替えたら、ワインディングで左右にバンクを切り返すようなところを攻めて走ると、腕が疲れたと感じるようになった。それが昨日の記事で、これはマシンをこじっていることになり、自分としては不満足な感じだった。

逆操舵を使わず、自然に倒れ込んでいくようなリーンは、ひとつの理想だ。
しかし、ただ内側のステップを踏み込んでみたところで、思ったよりもマシンは寝ない。

だがあることをすると、信じられないくらいに、あまりに軽く左右に傾き、右のバンクから左のバンクへの切り返しもあっけなくできる。

ただし、それは、本来ゆきかぜの走行中にはしないであろう、極端な実験を行ったときの反応だ。
それをそのまま公道でやることはお勧めできない。

さて、
どんな実験をしたのか、そこから学べることは何なのかは、次回の記事で。

8 件のコメント:

  1. ウチのCB1100も信号待ちなどでNから1に入れた時に「ガシャン」という盛大な音がします。
    また、ご存知のようにシフトアップにも問題を抱えており、シフト操作を雑に行うと今でも上だけギアが入らないことがあります。
    クラッチを握って2秒後にシフトをローに踏み込む。すっかり忘れていました。次回の走行で試してみようと思います。

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    1. 緒崎松蔵さん、こんにちは。
      GPZ1100はカワサキだけあって、ガシャン音は実に盛大でした。
      GPZの場合、クラッチを握って何秒だろうが、ローに入れるときはショックと同時に「ガシャン!」と音がしていました。
      V7がクラッチ握って2秒で無音、無ショックになり、1秒だと、半分くらいの音とショックになっている…というのがどうしてかわからなくて、なんだか不思議で面白いです。
      CB1100でも変化はあるのでしょうか…。
      興味津々です。

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  2. こんばんは。新型になったからかもしれませんが私のV7には「ガッシャン」がなく、逆にあれ?と思うくらいスムーズに入ります。でも暖機は大事ですね、しっかりやっているつもりです。ロール実験の結果楽しみにしてます。

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    1. ルイさん、こんにちは。
      ああ…、どんどん進歩しているのですね…。
      V7クラシックとV7Specialはエンジン外観だけでなく、前後サスのセッティングもかなり変わったようですし、白赤ツートン、「ゆきかぜカラー」のSpecialも、発売前のPR写真と、販売モデルでは、リヤサスのバネが別物になっています。(シングルレートスプリング、ダブルナットから、ダブルレートスプリング、シングルナットへ)
      おそらくはフロントサスも変わっていると思います。

      シフト、ギヤなども、毎年徐々に改善されてきているのでしょう。(6速化するという大変更がありましたが、おそらくはその後も、小さいところで改善されてきているのではないでしょうか。)

      暖機も門燈はV7にはどんなのがいいのやら。
      なるべくエンジンが無理なく気持ちよさそうに回るところを見つけて、
      暖機できればいいなと思います。
      ロール実験は次の記事ですが、少しお待ちください(^^;)。

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  3. takaです。
    どんな実験なのでしょう?
    楽しみです(^_^)

    今回も、勉強になる記事でした。
    私も、基本的に走りながら暖気します。
    家の前でエンジンを始動せず、道まで押してでます。
    そして、エンジン始動。ヘルメット、グローブ着用。軽くストレッチ。
    ここで、油温計チェック。20℃以上ならスタート。
    油温計で60℃までは、2500回転以下で走行。60km/hは出ますので(^_^;)
    60℃以上になると、ミッションのタッチが良くなります。

    私のSRも、くるぶしグリップが、決まりません。
    くるぶし部に、面がなくて。
    GPZ900Rに乗っていた頃は、くるぶしグリップでサイドカバーにヒビが入ったぐらいなんで、SRの乗り初めは戸惑いました。
    今は、ヒールでフレームを軽く押さえ、ふくらはぎでサイドカバーを軽く押さえてます。
    軽いバイクなので、基本的に軽く押さて、出来るだけバイクをフリーにさせてます。
    ただ、フラレると押さないといけないので、備えている感じです(^_^;)

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    1. takaさん、こんにちは。
      実験と言っても、単純なものなのですが…^^;
      今日、記事を上げる予定です。お読みいただければ幸いです。

      ああ、油温計つけていいるのですね、いいですね。
      V7も油温にはGPZ1100に比べて敏感な感じがします。
      油温管理ができれば、楽しそうです。ううむ、油温計か…。また物欲が…。

      ニーグリップ、くるぶしグリップ、いつもぎゅっとしているのではなくて、必要な時に
      ぴたっとホールドできるようにする方が大切だとどこかの本で読みました。
      まさにtakaさんのおっしゃる通りのやり方ですね。

      それにしても、ヒールガード、あればいいなあと思うのですが。
      後付け?ワンオフ?……ああ、物欲が……。

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  4. 街中を流す時でも(ワタシは通勤ではありませんが)、基本には忠実に走ります。
    体重移動、くるぶしグリップ、外足ステップ加重。
    全ては安全サイドに持っていくため。。

    街中を走るだけでも、相応に脚が筋肉痛になりますw

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    1. tkjさん、こんにちは。
      安楽さを何よりも優先したいなら、そもそもバイクには乗らない。
      特にCBRさんのようなスーパースポーツは、
      きっちりライディングしてこそ、その楽しさが味わえるバイクですね。

      でもついつい街中は、どうせコーナリングもできないし、フル加速もしないし…と、
      だらけた乗り方になりがち。
      そこを基本に忠実に、しっかり操作して走るのは、
      精神的にも、安全的にも、自分と状況のあり方を高めて(アプルーブして)いくためにも
      きわめて大切なことだと思います。

      僕も通勤だとつい、ルーティーンだけになりがちなので、意識して乗りたいと思っています。

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