2016年5月3日

春の羊蹄山に挨拶を。(1)

2016/5/1 10:26 中山峠まで約5km 札幌側(クリックすると大きくなります。以下同)
5月1日(日)、朝早く、妻と二人で歩いて花見に行った。
喫茶店のモーニングサービスを、かれこれ28年ぶりに食べ、帰宅して、さて、一息ついたところで、ゆきかぜと走りに出かけることにした。
13:30からは大事な用事がある。午前中だけの走り。どこへ行こうかと考えた。

赤井川へは先週行ったばかり。時計は既に9時15分。片道2時間の限定では、そう遠くへは行けない。ああ、でも、去年も行ったけど、春の羊蹄山を見に行きたいな…。
身支度しながら、考えがまとまらないままに、とりあえず出た。

途中で給油した。前回の赤井川ツーリングから帰って、昨日の夕方、簾舞まで往復しただけ。
198.3km走って、8.55ℓ。燃費は23.2km/ℓ。まずまずか。

さて、どうしようか…。
今日は昨日までの雨や雪から一気に晴れたから、きっと羊蹄山がきれいだろう、ちょっと見に行こうか……、ということで、中山峠を越えて羊蹄山を見に行くことにした。

小林峠を越え、南沢から白川へ、そして八剣山のトンネルを越えて、小金湯温泉の所から国道230号線に合流する、いつもの定番ルートをゆっくり走る。

定山渓を越えたあたりから道の両側の景色が、だんだん冬っぽくなってきた。
雪解け進まず、道路の上を雪解け水が流れていて、その跳ね返りで、ゆきかぜがどろどろになってしまう。

それでも凛と冷たい空気は気持ちよく、雪の白さが春の光に映えてまぶしく、部屋の中で書類と向き合い、うんうん言って肩凝り頭痛に悩まされる日々からの解放に、心が急速に晴れやかになって行く。

10時を過ぎてしまうと、中山峠も行楽の車で車列ができる。
渋滞と言うほどではないのだが、車の列の中を、峠まで走った。

2016/5/1 10:35
中山峠。
いつもはそのまま通過するか、札幌川から来て左側の道の駅に入るのだが、今日は右側の駐車場と売店のある側に入った。
道の駅の駐車場は車と人であふれていたからだ。
こちら側は空いていて、車も数台。バイクは一台だけだった。
峠からでも羊蹄山ははっきり見えた。

もう何度も見ているというのに、羊蹄山は見るたびに気持ちいい。
今日みたいに晴れ渡った空に白い雪化粧した山容をすらりとさらしているところなんかは、本当に美人だなあと思う。

山の頂から扇形に広がりながら麓へ下る線の、ひとつひとつの襞の白と青が美しくて、つい見とれてしまう。

GPZくんのときもよく見に来ていたけれど、ゆきかぜになってから羊蹄山に来る率が上がったように思う。

それは、まとまった時間がとりにくくなったということもあるだろうが、もう一つは、羊蹄山とゆきかぜはなんか似合うからかもしれない…。

そんなことを考えた。


2016/5/1 10:56

国道230号線を下って行くと、尻別岳と羊蹄山が双子のように並んで見えるところがある。
もう何回も紹介しているこのポイントだ。
写真右端を走る国道からちょっとだけ外れた、堤防の上を走る道。
双子のようといって、羊蹄山までの距離は尻別岳までの倍以上ある。
遠近法がなせる技だ。


2016/5/1 10:56

この堤防の上の道は、喜茂別の市街地までずっとダートのまま続いている。
川の整備や、農作業のための車両が通る道だから、通行止めになっていないとしても、遠慮しつつ、そっと通らせてもらうのがよい。

峠と違って、喜茂別の平野部は畑の土がもう露出していて、懐かしく香ばしい春の土の匂いがしていた。


2016/5/1 10:57

国道から堤防に上がるまでに、ぬかるんだところを通らなくてはならなかった。
もう、さっきまで雪解けの水を車が跳ねあげたものを浴び続け、こんどは泥濘の泥はね。
ゆきかぜどろどろ。

転倒が怖いので、慎重に通過する。
先週の赤井川村でも泥濘があったが、その時はもしもを恐れて、その50mくらいを下りて押した。

今日は乗車したまま通過。

無事通過できたけれど、判断を間違わないように気をつけなくてはいけない。

ゆきかぜからも、微かに土の匂い。

春だね。

…って、ゆきかぜ、怒ってるかな?レディをどろどろにして。

2016/5/1 11:09
国道230に戻り、喜茂別の市街地を過ぎてすぐ、国道276へと乗り換え、1kmも行かないうちに最初の丘を越えると、この風景。
このブログでは定番のこの場所も、何度も撮ってしまう場所だ。

左側に車を止めて、写真を撮っていた男性に話しかけられた。
「きれいなバイクですね。なんて言うバイク?、??、モト…グッ…??」
「モトグッツィです。イタリアのバイクなんです。」
「へえ、きれいなバイクですね。」
「ええ、でもさっき土の上はしっちゃったからもう、どろどろで…」
「ええ!?、もったいない。もったいないですね。買ったばっかりなんでしょ?」
「いえ、丸3年過ぎて、4年目なんですよ。」
「へえ、きれいにしてるんですね、でも、もったいない。もったいないですね。もったいない。」

…と、もったいないを5回も言われてしまった。

ホントにねえ、きれいなバイクなのにね。ゆきかぜ。


2016/5/1 11:09
同じアングルだけど、もう一枚。
おおきいなあ、羊蹄山。
気持ちいい。
だけど、今日はちょっと交通量も多いよ。
ここから300mくらい坂を下ったところに、ちゃんと駐車場があって、「羊蹄山撮影ポイント」の看板まである。なのに、ここに停めているのは、人目のないときにやることだよね。
そろそろ退散しよう。

さて、気が付くともう、11時を回っている。
あと2時間半以内に帰宅しなくてはならない。
今日はちょっといろいろ回る余裕はないね。
もう少しだけ、羊蹄山に近づいて、挨拶したら、帰ろうか。
タイヤの溝に泥が詰まっているし、タイヤサイドは泥がケーキのクリームのように付いている。いきなりフルバンクとかしたら、滑って転んでしまうだろう。
気をつけて走ろう。
もう少し、もう少しだけ。(つづく)

2 件のコメント:

  1. 癒しの山ですね!羊蹄山は。この季節は雪が多いけれど清々しいですね。中山峠越えて喜茂別へ行くと、このスポットがあって私も大好きです。
    今までは車でしたが、いよいよバイクの季節!バイクで山を越えていくのは格別です。
    山から平地そして海へ出る。
    これだけ温度が上がると快適ですね~。
    バイクはキレイに洗いましょう(笑)
    次の旅に備えて!

    返信削除
    返信
    1. いちさん、こんにちは。
      お返事遅くなってすみません。
      ゆきかぜを洗ったのは、3日の午後でした。
      明日(6日)から通勤にも使うのですが、さっそく明日の夜は雨。
      またどろどろです…。
      まあ、また洗います。

      削除