2022年3月18日

吉村誠也氏に学ぶ「自分と愛車のリスク回避術36か条」30~33

久しぶりになりました。吉村誠也氏に学ぶ「自分と愛車のリスク回避術36か条」、
今回は、高速道路編です。
【30 高速道路】空いていれば左に寄る 何よりもこれが最重要
【31 高速道路】斜め前の車の前方にも注意を怠らないように
【32 高速道路】一般道以上に大切な 合図による意思表示
【33 高速道路】相手の心理を考えて、イラつかせない行動を
では、行きましょう。


【30 高速道路】空いていれば左に寄る 何よりもこれが最重要

いまだに見かける、高速道路で左車線が空いているのに、右車線をゆっくり走っている車。
それを左からどんどん追い抜く車も、安全上のマナー違反なのですが、退いてくれ!というアピールのつもりで、右ウィンカーを出しながらその車の後ろを走っても、煽り運転だと思われてしまうし、もう、困ったものだ…と言う感じですね。

日本でも、特に高速道路では、左からの追い抜きは本当は御法度です。
右側通行の国の場合は逆になりますが、日本の場合、一番遅いのが左端車線で、一番速いのが右車線という原則です。
それに従っていれば、速いのが後ろから来た時には、左に寄って進路を譲ることができるし、左端車線を走っていれば、速い車は右側を抜いて行ってくれるので、少し遅めでも(高速道路では最低時速が50km/hと定められていますが、そもそも「高速」道路なので、あまりゆっくり走るべきではありません。)安心して走れるのですが、日本ではまだ、ここが無秩序な嫌いがあります。後ろから早い車が来た時、左から抜いてくるか、右から抜いてくるかわからないのは安全上よろしくない。高速で走っているだけでも運動エネルギーが大きい分、何かあった時のリスクは大きいので、できるだけ状況はシンプルにしておきたい。
だから、左ほど遅い、右ほど速い、という原則はまず、守るべきです。

吉村氏は、左にいれば煽られるリスクも減ると書いていますが、まさにそうです。
つまんない相手に絡まれないためにも、状況が許す限り、左を走って右は開けておくのがいい。そして、車線が減少するタイミングで右車線の車と競りそうになったら、迷わず右を先に行かせた方がいい。
その原則を守るだけで、高速道路のストレスとリスクは、だいぶ減らすことができます。

【31 高速道路】斜め前の車の前方にも注意を怠らないように

吉村氏は、高速道を走る時ももちろん前後左右の周囲の状況に気をつけるが、斜め前の車のその前の状況にも気を付けろと言います。
そこに障害物や極低速車などがあれば、間違いなく斜め前方の車は進路を変えると考えてよい。相手が進路を変えてから初めて気づくのではなく、そうさせる原因を見つけ、そうすることを予測して行動した方が安全なのは言うまでもない。
むう、まさに至言。
高速道では特にこういうことが起こりやすく、ドライバーが高速走行に不慣れな場合、高速走行中だというのに急ハンドルを切ってしまって、車体のコントロールを失い、盛大に蛇行してフェンスや中央分離帯にツッコミ横転する…なんてことは、十分あり得ることなので、ここは気が抜けないですね。
君子危うきに近寄らず。
事前に距離を取っておくことが大事になります。


【32 高速道路】一般道以上に大切な 合図による意思表示

これも、「自称」安全運転のとろとろドライバーに多いのですが、合図を出さずに車線変更をいきなり始めたりすることがあります。最初から邪悪なオーラを出して危険走行をしている車は、本当になるするかわからないので、「近寄らず」に徹するのですが、普通のファミリーカーで大人しく左車線を等速で走っていたなあと思ったら、隣にいるバイクに気づかずに、サインもなしでいきなり右に車線変更…なんてことが、これも結構あります。
そういうドライバーは、だいたい緩慢になっていて、周囲を見ていない場合が多く、何か思い出したり、思いついたりしたときに、予告なく今までと違う行動をとることが多いです。

僕がいつも「制限速度さえ守っていたら、安全運転していると思ったら大間違いだ」というのは、たとえばこういうドライバーも混合交通の中には混じっているということです。
見た目狂暴でなくても、油断できない。
動く前、3秒前には分かりやすく意思表示、これを徹底したいものですね。


【33 高速道路】相手の心理を考えて、イラつかせない行動を

これは吉村氏の言葉を引用しましょう。
 トラックを運転すればわかるが、斜め後ろをバイクに走行されるのは嫌なもの。距離感が把握しづらく、自分が進路変更をしたい場合など。「速く先に行け!」と怒鳴りたい気持ちに襲われる。だから、、斜め後ろを走り続けるのはやめるべし
これは知りませんでした。

混合交通の中で自分の安全を守るためには、周囲で何が起こっているか、これから何が起こりそうかにアンテナを張っておくことが大事で、しかし、そのアンテナにかかる情報の何が大事かを瞬間瞬間で判断する連続がバイクや自動車の運転というものですね。
今回は高速道路内の話なので、自転車、歩行者、対向車は基本的に省いて考えていいのですが、トラックの斜め後ろにバイクがいる対して、ドライバーがそこまで気にするとは思っていなく、確かに想像力にかけていたのかもしれないと思います。
自分が大型トラックのドライバーなら、車線変更中の車体の後輪にバイクを巻き込んで轢くなんて、考えただけでも恐ろしい。だから、近くに来んな!と思ってしまいそうですね。

相手の立場、相手の心理をどこまで読めるか、読みはあくまで読みで、当たっている保証はないのですが、それでも読み続けて、読みの当たる確率を少しずつUPしていくことは大事です。同時に、読みをはずれた行動は、必ず起きるものだという大前提を、しっかり胸に刻んでおくこともとても大事だと思います。

さて、この項次回は最終回、夜間走行と、雨中走行です。

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