2022年3月25日

MOTOGP 2023年度から車高調整デバイス禁止。

motoGPオフィシャルサイトによると、

グランプリコミッション~ライドハイトデバイスの使用禁止

とあり、来シーズンからフロントの車高調整機構の使用はレーススタート時を除いて、全面禁止になるようです。

文字の部分のみ、引用します。(今日も文字だけの記事です。)


パフォーマンス向上と開発コスト増加を抑えることが目的。ホールショットデバイスは許可

国際モーターサイクリズム連盟は22日、グランプリコミッションが18日にパフォーマンスの向上と開発コストの増加を防止する目的で、要求されていたライドハイトデバイスに関する2つの代替案を検討した結果、満場一致で以下の規則が承認されたことを発表。


競技規則(2023年施行)

モーターサイクルの走行中にモーターサイクルのフロントライドハイト(フロント車高)を変更または調整する装置の使用は禁止される。

テクニカルディレクターの決定は、フロントライドハイトデバイスを構成するかを決定するときに最終的なものとなり、レーススタート時にワンショットでのみ動作するデバイス(ホールショットデバイス)は許可される。


以上が引用です。 

ポイントは

1 フロントの車高調整デバイスは、そのメカニズムを問わず禁止されるが、
  現在も行われているリヤの車高調整については、触れていない。

2 レーススタート時のみは、例外としてフロント車高調整は認められる。

の二つだと言っていいと思います。

上の引用の最期のパラグラフ、「テクニカルディレクターの…」のくだりは、ちょっと意味が取りにくいですね。日本語訳の関係もあるかもしれません。ちなみに『気になるバイクニュース』のサイトでは

・走行中にバイクのフロント車高を変更もしくは調整するいかなるデバイスの使用も禁止とする。

・どのようなものがフロントのライドハイトデバイスとなるかはテクニカルディレクターの決定によるもので、レーススタート時にのみ作動するホールショットデバイスの使用は許可される。

と紹介しています。(MotoGP 2023年より走行中のフロントライドハイトデバイスが禁止)


分かりにくい最後のパラグラフを、オフィシャルサイトの英語版で見、それをグーグル翻訳にかけてみました。

The decision of the Technical Director will be final when determining what constitutes a front ride height device; devices that only operate one-shot at the race start (i.e. “holeshot” devices) are allowed.

テクニカルディレクターの決定は、何がフロントライドハイトデバイスを構成するかを決定するときに最終的になります。 レース開始時にワンショットでのみ動作するデバイス(つまり、「ホールショット」デバイス)が許可されます。


まあ、『気になるバイクニュース』での説明「どのようなものがフロントのライドハイトデバイスとなるかはテクニカルディレクターの決定による」という理解でいいようです。


気になるのは、その規則改訂の目的を、
「パフォーマンス向上と開発コスト増加を抑えることが目的。」
としていることで、電子制御でない、現在の機械式車高調整装置は、それほど開発コストを押し上げていないように思われます。また、パフォーマンス向上と言う点では、あきらかに作動させた方が直線での加速がいいということですので、これも当てはまらないでしょう。

気になることと言えば、今回8位に入賞したブラッド・ビンダーが、車高調整デバイスが作動したままの状態になってしまい、そのまま走行しなければならなかったということでしょう。(ライドハイトデバイスが起動した状態で走行 MotoGPオフィシャルサイト

つまり、これは安全上の問題ではないか、ということです。
ただ、安全上と言っても、車高が下がったことにより、バンク角が制限されるとか、サスペンションのリバウンド部分の減少により、路面追従性が落ちるとかいうもので、これらはライダーが適切に対応(つまりペースダウン)すれば、危険なことにはならないものなので、完全禁止にすべきものでもないようにも思います。

このあたり、真相はわかりませんが、来年度はまた、少しシンプルなマシンでの戦いになっていきそうです。

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