写真の出典はすべて、MotoGPオフィシャルサイトから。
まずは、中上貴晶、ポル・エスパルガロ、マルク・マルケスの3台のマシンから、ざっと見ていく。
ゼッケン30はLCRホンダ 中上貴晶選手。
ゼッケン30はLCRホンダ 中上貴晶選手。
パッとみて去年と変わっているのは、マシンの「顔」。空気の取り入れ口の形が横長から逆台形のヤマハの形状に似た形になり、カウル上面の形状はドゥカティのよう。
そしてウィングレット形状大きく変わっている。前後に二枚羽のような形は、昨年までのシンプルな形状をよしとするホンダの形から大きく変わったところ。
ゼッケン44はポルエスパルガロ選手。同じ2022年型だからだいたい一緒なのだが、メインのウィングレットの下、サイドカウルの小型のウィングレットが追加されている。
Pol Espargaro Repsol Honda Team |
ゼッケン44はポルエスパルガロ選手。同じ2022年型だからだいたい一緒なのだが、メインのウィングレットの下、サイドカウルの小型のウィングレットが追加されている。
ゼッケン93はマルク・マルケス。
ポルのようなサイドのウィングレットはなく、中上に近い感じ。
しかし、排気管はマルクとポルのレプソルがSC project。中上のマシンはARROW。
同じエンジンなのに、違うメーカーの排気管を使うのは興味深い。
カウルそのものの形状はホンダで共通のようだ。
このリヤビューは去年までと相当変わっている。
真ん中から出ていた後ろ側2気筒の排気管は右端に寄せられ、リヤカウルは幅広になり、厚みも増している。
ドゥカティが始めたリヤカウルの「サラダBOX」、その中身は各メーカーとも秘密で謎につつまれているが、「マスダンパー」ではないかと言われている。
一つ上の写真、ボケているが、KTMのマシンには、それは搭載されず、シンプルな姿をしている。
去年あった、スイングアームの「スプーン」がなくなっている。
空力に関する考え方、または手法を変えてきたのか。
これは元祖とカティでもなくなっていたので、ちょっと驚いた。
アンダーカウルが、昨年よりもさらに後方に長くなっている感じ。
リヤブレーキのキャリパーに向かってスイングアームから伸びている管みたいなのは、リアブレーキ冷却のための導風管か?リヤブレーキキャリパーの空気抵抗や乱流を抑えるための風防か?
また、今年からではないが、以前は後方気筒の排気管は管長をかせぐためにテールカウルの中でくるりととぐろを巻いてから排出していたのだが、現在はそっけなく、ぎりぎりまで結合しないで、結合したらすぐに排気口になっている。ただし、途中に連結管を持っている可能性は高い。
車高調整デバイスに関しては、今回の写真ではわからなかった。
ただ、ホンダ、スズキ、ヤマハのチームはシーズン前のインタビューで、2021年シーズン中からどのチームでもスタート時のみならず、加速時に車高調整デバイスを使用していると言っていたので、その作動がわかる走行中の写真が、そのうち見つかるだろう。
さて、次回は、ホンダ車のもう少し細かいところを見て行きたいと思う。
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