2015年5月29日

V7タイヤ交換(上)

僕の買ったモトグッツィ V7スペシャル2013モデルには、純正でピレリのスポーツデーモンがついていました。
走行距離も9千キロを過ぎて、もう交換時期を過ぎてしまっていましたが、やっと交換しました。





V7のタイヤはフロント、18インチ。指定タイヤサイズは、100/90-18。

リヤは17インチで、タイヤサイズは、130/80-17。

スポーツデーモンはバイアス構造のタイヤで、バイアスタイヤとしては、高い評価を得ている。
特に公道でのスポーツ走行時のグリップの高さ、わかりやすさ、ハンドリング特性などに高評価。

僕も、ゆきかぜでそれを感じることができた。
もちろん、バイクがダメではタイヤでハンドリング特性をよくすることはできない。
しかし、現在主流のワイドラジアルタイヤと違う、細くて、ハイトがあって、絶対グリップ力ではラジアルに到底及ばないこのバイアスタイヤとV7の組み合わせが作り出すコーナリングの世界は、感動的でさえあった。
傾けるときの自然さ、いつでも両手ばなしできると思うほどのハンドリングのニュートラル性と、安定性、しかも、重くないという、絶妙のバランス。
ただ走るだけでも楽しい。街の交差点の左折でさえ楽しい。

限界だけでない、ハンドリングのバランスの妙を、十分に味わわせてくれた。


さて、3シーズン目に入り、走行距離も9000kmを越えたわがゆきかぜ号。
























タイヤも減ってきて、あの感動的なハンドリングは、徐々に倒しこむときに当て舵入力を要求するようになってきていた。つまりハンドルの切れ込み傾向が出てきていたのだ。
と、いっても、強い力はいらず、定常円旋回に入ると、ほぼニュートラルになるし、不安になるとか、乗りにくいということはない。


しかし、それに甘えて、今回は交換時期を過ぎても乗りすぎてしまった。



これはひどい。上の写真と比べていただくとわかるのだが、センター付近の溝は全て消えてしまっていて、スリップサインが……という問題ではない。
これは雨の日などは危険なレベルである。

いくらなんでも、ちょっとやりすぎた。
リヤの寿命は、8000kmで来ていたのだ。

「バイカーズステーション」誌で吉村誠也氏のXJ900の連載がある。
だいぶ前だが、吉村氏のXJ900もスポーツデーモンを履いていて、しかも他のタイヤと比べてもそのライフの長さ、減って行っても変わらないハンドリングやグリップ力からスポーツデーモンを絶賛してた。
その時、吉村氏は上の写真くらいタイヤが減るまで走ってしまっていたのだが、僕はその記事を読んで、いくらなんでもそれはない、と思っていたのだった。

ところが、実際に今回自分がこんなにしてしまった。

これはある意味で、こんな状態でも「走れない」とか、「こわい」とか思わせない性能がスポーツデーモンにあったということであり、(正確には、それとV7とのコンビネーションでの力として。)しかし、もう一つは、だからといって、ライダーがそれに甘えるべきではなく、やはりスリップサインが出る頃には、意識してタイヤを交換すべきである、ということでもあろう。

いや、とにかく今回はひどかった。反省である。

で、購入元でもあり、お世話になっているズームさんで、タイヤ交換とオイル交換をしていただいたのだった。
(以下次回)

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