2019年8月14日

支笏湖と、緑と、ゆきかぜと。(1)

2019/8/12 10:19 支笏湖畔
8月12日。午前中、ゆきかぜを走らせる。
久しぶりに涼しく、朝は雨が降った。
これも久しぶりの支笏湖へ。
恵庭岳は雲に隠され、今にもポツリポツリと落ちてきそうな空模様。

ポロピナイの駐車場を過ぎ、すぐ近くの湖畔の小さな駐車場へ入れようかと思ったが。そこも乗用車やバン、数台のバイクで賑わっていた。

さらに湖畔を東へ走り、空いているパーキングに停めた。
同刻・同所
一台の白いポルシェと、釣りをする人。

同刻・同所
白いゆきかぜが駐車場の西端に。
ブックエンドみたいだね。


機関は快調。
ズームさんが直したフロントホイールも空気漏れはない。
今朝は前、後とも、2.5k空気を入れている。
今日はタンクバッグも積まずに、バックパックを背負ってきた。
「素」の、「ゆきかぜ」は、久しぶりかな。


7年目のフロントアルミリム。
スポークホイールは、リムとスポークの接合部分から空気が漏れる。
ズームさんは、内側から強力なシーリングテープを貼って空気漏れを防ぎ、これをチューブレス化。
ただテープを貼ると言っても、完全に脱脂して、気泡が中に入らないようにし、曲がらず、めくれないように貼るには、相当の腕と、集中力と、時間が必要だ。
今回のフロントのスローパンクチャーは、このシールテープがめくれてそこから空気が漏れ始めたところだったそうだ。タイヤを入れるとき、タイヤのビートがテープにかかると、わずかにテープのヘリがめくれることがある。タイヤ交換にも最新の注意が必要となるのだ。
僕はチューブでもいいと言ったのだが、ズームさんは、タイヤに異物が刺さったりしたとき、チューブは一気に抜けてしまうが、チューブレスは時間がかかり、その間に安全に停車できる可能性が大きくなる。その安全性の方を買いたいとして、テープによるチューブレス化を選んでいる。
前回テープから空気が漏れたのは、5年前だろうか。5年間、空気もれはなかったのだが、ズームさんは今回の漏れは自分に責任があるとして、クレーム対応の処置。即ち、無料での再施工となった。
チューブにすれば、チューブ代や工賃はズームさんのものになるのに。
アルミリムの脱脂は、車種によってアルミ合金の材質も違い、形状も違い、テープの食いつきも変わってしまうので、非常に神経を使うそうだ。
だが、いざという時のユーザーの命の安全性を優先して、ズームさんは今回のような空気漏れによるスローパンクチャーのリスクも説明したうえで、オーナーと合意すれば、施工をすすめる。
ズームさんは生業としてバイク屋をしているが、バイクを心から愛している。


リヤ周り。
ゆきかぜのステップはベビーフェイスのバックステップだが、マフラーはノーマル。
排気口が絞ってあるためか、エンジンを掛けると、太い排気の音の他にポコポコ、ポコポコと、ヤカンの口を叩いたような、変な音がする。これは、個体の特徴ではなくて、この年代(2013年モデル)共通のノーマル排気管の特徴だ。
どうやら、モトグッツィの人達は、V7の排気音に関しては、割と無頓着だったようだ。
改造した250㏄のバイクよりずっと静かだが、音色は特に快音でもなく、かといって静かな滑らかさがあるわけでもない。
マフラーを換える人が多いのも、肯ける。
カワサキのZ900RSがエンジン音の調律に非常に力を注いで、苦労してめざした音を再現しようとしたことを考えると、対照的だ。

センタースタンドは後付け。
チェーンメンテがあるわけではないから、チェーン駆動車よりはセンタースタンドの必要性は低いのだが、タイヤやリムのメンテなどにはとても便利。
また、センタースタンドを立てると後輪が浮くが、ゼンリンも殆ど荷重がかかっていない状態になる。冬季の保管時などに、タイヤへの負担を少なくできるメリットもあるだろう。

サスペンションは、まあ、値段なりと言うか、不足はないが、上質ではない。
ギャップなどでバタバタとするし、大きな荷重が一気にかかったときなどの動きにも、
「安さ」を感じる。
15万円ほど出せば、リヤショックユニットの交換もできるのだが、そしておそらく、その価格に恥じない効果があることは、十分によそうできるのだが…。
あとはお金の問題だ。
そして、「安い」動きとは言っても、全然困っていないのに換えるのか、という、まあ、貧乏性の発送も踏み切ることを躊躇させる。

リヤブレーキはコントロールしやすい。
淡々にロックしないし、かなり効かせることもできる。
タッチが柔らかく、踏み込んでいって効かせる、ダルな設定は、もちろん確信犯だろう。

さあ、天気予報では12時ごろから支笏湖は雨なのだ。

そろそろ引き返そう。
お気に入りの、森の中の道を通っていこうか。
(つづく)

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