気温は33℃。
風が強く、朝方はかなり雨も残っていた。
午後2時。家を出た。
赤井川へ行こうと走り出したのだが、小樽市朝里の毛無峠に差し掛かると、前方に厚い雲と雨脚。そして強風にあおられ、引き返して、道道1号線を朝里峠へやってきた。
(記事中の写真は一部を除いてクリックすると拡大できます。)
遠くの山の稜線は、厚い雨雲のベールに覆われて。
緑の色が、少し黒を帯びてきている。
夏の終わり。秋の始まりを告げる、葉の色。
台風一過の強い風。
朝里峠を定山渓方向へ下っていく。
ダム湖の始まるあたりで停まる。
空の色が、もう秋の青になりかけている。
日のひかり。
樹々の影。
モトグッツィルマン1000に乗る、「いちさん」と出会った。
朝里峠の件の途中で登ってくるルマンとす違ったのだが、Uターンして来られたのだ。
写真を撮ろうと方向転換して止まった僕を見つけて、止まり、バイクの話を、30分ほど。
さっそく、記事にしてくださった。(『モトグッチルマンとベネリ254バイクライフ!ときどきアルテック』「台風一過」)
いちさん、今日は、ありがとうございました。
あまり遅くなってもと僕から先に出発したものの、止まっては風景を見たり、写真を撮ったりしてしまう。
いちさんが追い抜いていった。
みずうみの名は、さっぽろ湖。
定山渓ダムよってできた人造湖だ。
Wikipediaの説明によると、
定山渓ダム(じょうざんけいダム)は、北海道札幌市南区定山渓、一級河川・石狩川水系小樽内川に建設されたダムである。旧名は小樽内ダム(おたるないダム)。と、いうことだ。
国土交通省北海道開発局札幌開発建設部が管理する特定多目的ダムで、北海道内では高見ダム(静内川)に次いで高い、堤高117.5メートルの重力式コンクリートダムである。豊平川本川の豊平峡ダムと共に札幌市の水がめとして札幌市民の生活を支えている。ダムによって出現した人造湖はさっぽろ湖と呼ばれ、支笏洞爺国立公園に指定されている。
ダムの完成は、1989年。
そうだ、僕はこのダムも、水没前の渓谷を走ったことがある。
1987年、88年の2年間、時々走りに来ていた。
美しい渓流で、細い道が時に谷底を、時に中腹を走り、美しい道だった。
峰筋だったところが島になっている。小樽内川(おたるないがわ)は大きく湾曲して流れていた。大きな樹の根方が切り株になって、残っている。
かつての谷底には、このダム完成以来下流に流れなくなった土砂が少しずつ堆積している。
お盆過ぎの午後の陽が、少しずつ傾く。
光を反射して、湖面が眩しい。
夏が、行こうとしている。
順光の空は青く。
高く。
逆光は眩しく。
少し切ない。
定山渓を抜け、国道230からいつもの裏道へ。
簾舞(みすまい)
いつも止まってしまう場所で、また、止まってしまった。
トウモロコシは収穫期を半分終え、
豆はさやの中で実を膨らませ、
稲は穂をまっすぐに伸ばして。
イタドリは静かに、秋を待つ。
午後5時。
短い午後のひと走り。
さよなら夏の日
いつまでも忘れないよ。
コーナーを抜けたら、
秋が始まる。
さっぽろ湖では失礼しました。抜けるような青空で気持ち良かったですね。
返信削除もう夏の終わりが近づいているのでしょうね~。
赤井川の山中牧場でアイスを食べようかな?
って思いましたが、向こうは雨でしたか。
ブログ記事で分りましたが引き返して正解でしたね。
途中の展望台で写真を撮ってらっしゃたのは
見ましたが、写真綺麗ですね!こちらも
撮れば良かったとちょっと後悔してます(笑)
いちさん、17日はありがとうございました。
削除18日は走れない予定だったので、結果的に、
今年の夏最後のライドになりました。
写真のために停まるというのは、バイクツーリングの「純度」と言う点では、
撮影に気が向いてしまっているところから、低くなっているんだろうなあ…と思いながら、
ブログを書くようになってからは、走って、写真を撮ってというのが、
バイクツーリングになってきました。
写真を撮って、その日、見るたびに思います。
「ああ、写っていない」
あのその場にしかない、一番大事なものは、写真に撮るのは、
難しいなあと、思います。
でも、だんだん写真を撮るのも楽しくなってきました。
ゆきかぜとの旅の記録になりますね。