2019年8月22日

夏空の日(3)ナイタイ高原

ナイタイ高原」に、行こうと思っていた。
十勝に住んでいた時、幼い子供を連れて、来たことがある。
ホームページでは、新しい展望テラスも今年完成したらしい。
しかし、十勝平野は北の方ほど、雲が厚くなっていた。
どうしようか……。
もしかしたら、雲の中かもしれないし、雨が降っているかもしれない。
十勝平野の南側は晴れてるみたいだし……。
少し迷ったのだが、行ってみることにした。
なんだか、今日は行きたかったのだ。

2019/8/13 8:02
展望テラスのオープンは午前9時。
展望テラス前の駐車場についたのは、午前8時だった。
午前8時、曇りだというのに、駐輪場に亜h、バイクが並び始めていた。
この後も続々やってくる。
もう駐車場整理の係員の方がいらっしゃって誘導しているのだ。
きっと今日は、すごく賑わうことになるのだろう。

2019/8/13 8:01
あ…展望テラスの写真を撮るのを忘れている。
これは、展望テラスができる前のトイレ棟と、看板の側に置かれているトラクター。



2019/8/13 8:03
テラスのあるところから少しの間は、芝生の広場で、これは入っていい。
木製のベンチがあり、たぶん、もともとあった岩だと思うのだが…があったり、
眼下に緩やかな傾斜の草原が広く続いている。
これがナイタイ高原牧場だ。日本一面積の広い公共牧場らしい。
2019/8/13 8:03
楽し気な声を上げながら草原でじゃれ合っていた娘さんたち。(なんて表現をするほど、僕もじじいになった。)
何か、見つけたのか、うずくまって写真を撮っている。
左手に続く斜めのものが展望テラスの半地下部分で、襟裳岬の風の館のように、景観を壊さないように、建物を考えて作ったらしい。
こちら側にも広く牧場が続いている。

ちょっとだけ、風に吹かれていたのだが、牧場の中の道をゆっくり走りたくなった。

ゆきかぜのエンジンをかけ、ゆっくりと麓まで下った。

さて、麓で、もう一回、今度はゆっくり上っていく。
これを速くやったらローリング族(死語)だなあ…なんて思いながら、上っていった。

2019/8/13 8:18
途中で止まって道と牧場の写真を。
向こうの雲の奥にさっきまでいた展望テラスの駐車場がある。
雲が斜面に沿い、斜めに降りてきているので、実際には霧の中に入らないのだが、麓からは見えにくい。




2019/8/13 8:22
ちょっと進んでさっきの樹々を坂の上側から。
丘の先にずっとどこまでも、十勝平野が続いている。

ああ、広い。
陳腐な言い方だが、そんな陳腐な言葉しか、出てこない。

2019/8/13 8:22
調子の悪いコンパクトデジカメで、広角側の写真を。
広く、雲が遠くまで、横から見える。
まるでアニメ作品か何かのようだ。
いや、これはおかしい。
アニメ作品がまるでナイタイ高原の風景のようなのだ。

2019/8/13 8:22
風が吹き、雲が常に動いている。
徐々に降りてきた。
でも晴れ間の筋が見え、それが走っていくのが見える。

2019/8/13 8:24
上と同じ場所。ゆきかぜの左側から道の先を見ている。
晴れ間が走っていく。

風の音。

2019/8/13 8:24
もうちょっと進んだ。
平野の方角は晴れて、空が明るい。
さて、少しまた、登ろう。


2019/8/13 8:26
たくさんの牛。
牧場なんだから、牛はいっぱいいる。
向こうの斜面にも。
のびのびと。
車やバイクが通っても、驚いたり、警戒したりしない。
ナイタイ高原もだいぶ有名になった。
20年前は、こんなに人は来なかったし、牛たちは、ここまで車やバイクに慣れていなかった。

なんでもないように、草を食む。


2019/8/13 8:27
また日陰になった。
同じ場所から麓方面を見返す。
バイクが上ってくる。

2019/8/13 8:31
さらに上った。
もうだいぶ上ってきた。
さっきいたのと同じ高さの草原がずいぶん下に見えている。
もう、頂上はすぐそこだ。

2019/8/13 8:31
きれいなS字カーブ。
こんなカーブに心寄せるのは、ライダーくらいか。

2019/8/13 8:32
バイクが上ってくる。
みんな手を振る。

みんな幸せそうに走っている。

北海道ツーリング。

やってきた思いに、胸膨らませて。

そう、僕だって、北海道ツーリング中だ。
日帰りだけど。

さあ、あと、ちょっと上ったら、頂上だ。
今度は、ちゃんと下って、走っていこう。

もう一か所、訪ねたい道がある。
(つづく)

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